【ラダック(インドチベット)への旅〜3日目〜コジジ教授の建築閑話・第7話】
ラダック(インドチベット)への旅・・・最終日。 今回一番の目的地、ラマユル僧院へ。Lehから125Km、途中の道路は写真のように ものすごい山道の連続です。レー3500mから、アルチ3100mへと下ってきたのを、 またどんどん上って行きラマユルは3600mの高地です。 荒涼とした月世界に建つ壮麗なラマユル寺院 写真では解りにくいですが、「月世界」といわれる一帯です。 何故かここだけが黄土に覆われており、とても不思議な景色です。 ラマユル僧院は、岩山の石窟がオリジナルです。中腹には、へばり付く様な僧房も。 僧院以上に全体のロケーションが大変な見所です。 良くぞこんな奥地に建てたものと驚愕します。そして今でも、各地で修行している 密教行者が祭りの際には大集合してくるとか。 そしてもうひとつ忘れられないのが、併設する僧侶学校です。 6人の少年僧達がアプリコットの木の下で、実にのんびりと勉強中でした。 皆さんも「ラダックへの旅」をお楽しみいただけましたでしょうか。 旅費は、飛行機・宿泊・食費・ガイドなど、全てを含んで4万Rs(8万円)でした。 (今回は一人旅でしたので、人数が増えればもっともっと安くなります) 私としては大満足でした。但し、英語が苦手な方、仏教、建築に造詣が薄い方 にはちょっと濃過ぎるツアーかもしれません。 さて、出会った人々の写真を以下連続でご覧下さい。 挨拶は、デリィでは「ナマステ」、ラダックでは「ジュレィ」です。 おじさん、眠りこけてもマニ車は回していました。 偉いお坊さんは大変に勉強熱心です。 少年僧たち、皆さんとっても純朴です。 私を世話してくれたホテルのメイドさん達。湯タンポ、嬉しかったよ。 ラダックの一部の地域は、村人全部がアーリア系、ヨーロッパ的な顔立ちです。 あたし、ちょっとハズカシイ。 さて、これにて3回にわたってレポートしたラダック(インドチベットの旅)は終了です。 ご愛読ありがとうございました。 ==== 用語解説 ==== ◾️ラダックの月世界▶︎大昔に水の下だった月世界といわれる荒涼な大地。堆積岩が浸食されてできたもので黄色い大地に見える。(堆積岩は水底に砂や泥・がれきがつもり、固まってできる) ◾️ラマユル僧院▶︎ラマユル僧院の歴史については不明確な点が多いものの、16世紀に存在したゴンパ(僧院)が破壊され、19世紀に現在のドゥカン(集会所)が再建された。カギュ派の分派のディクン派の僧院といわれ、現在、約40人の僧達がいる。