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【ラダック(インドチベット)への旅〜2日目〜コジジ教授の建築閑話・第6話】

ティクセ僧院の写真

ラダック(インドチベット)への旅、2日目。

翌日はしっかり丸一日僧院巡りです。


見事な空間なす5つの僧院

 僧院巡りは先ず一気に約40Kmと一番遠いヘミス僧院へ。そこから5つの僧院を巡りました。
Hemis Gompa(へミス僧院)
Chemrey Gompa(チェムレ僧院)Stakna Gompa(スタクナ僧院)Tikse Gompa(ティクセ僧院)Shey王宮(シェイ王宮)

へミス僧院は、ラダック最大かつ、その祭り(仮面舞踊)は最も有名。

チェムレ僧院は、砦のように僧房が重ね合わさる勇壮さが見物。大変に目立ちます。

スタクナ僧院は、インダス川対岸の山腹に。車一台がやっとの橋を渡って行きます。

ティクセ僧院、その規模は壮大で山岳都市の様です。

シェイ王宮はレイ遷都以前の中心地。王宮自体は荒廃したが、僧院は立派。

 

どの僧院も、建築的には、はっきり言って大したことは無く、単なる煉瓦つくりの箱型を積み上げたり並べたりしただけのものです。

しかしこれらが集合体となると何故この様に見事な空間となるのでしょうか。

何れの僧院も凄い、驚きの連続でした。建物内部はこれまた素晴らしく、壁画や仏像の写真もたくさん撮りました。

が、私は専門ではないし、解説書が色々ありますので、ご自身で勉強してみて下さい。

 

「ラダック(インドチベット)への旅3日目」へつづく

 


===用語解説====

⚫︎Hemis Gompa(へミス僧院)▶︎レーからインダス川沿いの道を東へ走り、車で約1時間半の場所。インダス川を渡り曲がりくねった道を上がって行くと、ラダック最大で、最も有名なヘミス僧院に到着です。ここは17世紀の創建以来、ラダック王家の援助の下で非常に大きな力を持ってきました。僧院内には多くの部屋があり、それぞれの内部に素晴らしい数々の壁画や仏像、タンカ、マンダラが残されています。

⚫︎Chemrey Gompa(チェムレ僧院)▶︎荒涼とした山々を背景にそびえる雄大な姿。小高い丘の上に砦のような僧院が建っています。タクトク僧院とヘミス僧院を直線で結んだちょうど中間くらいにあるこの僧院はラダック全盛期の王であるセンゲ・ナムギャルを弔うため、1644年頃に建てられました。僧院内部には美しい壁画や仏像が所狭しと並んでいます。その姿、内容からラダックに数ある僧院の中でも必見の場所の一つです。

⚫︎Stakna Gompa(スタクナ僧院)▶︎スタクナ僧院はレーから約25kmの距離、インダス川の対岸に位置し、ジャムヤン・ナムギャル王により1580年頃ブータンから招聘された偉大な学者であるチョスジェ・ジャムヤン・パルカルに捧げられた宗教的な土地の一部に建っている。

⚫︎Tikse Gompa(ティクセ僧院)▶︎おそらくラダックで最も有名な僧院の一つ。青い空をバックに建つその雄大な姿はどこかで見たことがあるはずです。 岩山の中腹を僧房が埋め尽くし、頂上には本堂がそびえています。本堂のすぐ下まで車道が伸びており、そこから数分階段を登って僧院へ。15世紀創建のこの僧院には数多くのお堂があり、創建当時の壁画が残されています。 入口を入ってすぐ後ろのお堂では静かな笑みを浮かべるラダックで最大の弥勒菩薩像が見られる。

⚫︎Shey王宮(シェイ王宮)▶︎シェーとは「水晶」の意味。15世紀まではこの場所にラダック王国の都が置かれていました。 現在残っているのは廃墟となった旧王宮と、その奥に建てられた僧院。息きらせながら王宮への階段を上り、僧院まで歩いて登ります。 僧院の横には大きなチョルテンが建っており、ぐるっと回って入る僧院内部の壁画は必見。

 

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この記事を書いた人

コジジ教授

1952年8月28生 資格:一級建築士  早稲田大学大学院卒業。専攻は建設工学(都市計画)。大手商社や不動産会社で土地開発や施設運営を担当。海外赴任歴が長く、イラク・バグダッド、台湾、中国・北京、スリランカ・コロンボと数多くの国に駐在。その後、私立大学にて教鞭を振るう。現在も技術顧問として不動産会社で現場に立ちながら若手の育成・指導も行う。趣味は茶道、囲碁。

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