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【2023年12月度】全国6大都市圏 オフィス市況調査

 ビルディンググループは「2023年12月度全国6大都市圏 オフィス市況調査」をまとめた。同調査によると全国的に館内増床による成約事例が増加しており、東京では大型物件や築浅物件への移転ニーズが多いことがわかった。  以下、全国6大都市の市況をみていく。 東京【空室率:5.76%(前月比+0.36ポイント)/推定成約賃料:21,909円(前月比+103円)】  東京エリアの空室率は5.76%(前月比+0.36%)と上昇に転じた。上昇したものの、拡張移転や館内増床の事例は継続しており、活発に動いているとみている。前月に続き大型物件の分割区画や築浅物件への移転検討が多数みられている。推定成約賃料は21,909円(前月比+103円)と上昇に転じた。築浅物件の新規募集と推定成約賃料を下回る既存物件の募集が重なったことが要因とみている。 名古屋【空室率:4.89%(前月比▲0.39ポイント)/推定成約賃料:14,224円(前月比▲12円)】  名古屋エリアの空室率は4.89%(前月比▲0.39%)と3ヶ月ぶりに低下に転じた。名古屋駅周辺での成約が多かったことが要因とみられる。館内増床の事例が多数みられている。一方で伏見、栄駅周辺では空室率は微増した。推定成約賃料は14,224円(前月比▲12円)と3ヶ月連続で低下した。ほぼ横ばいではあるが前月に続き高単価物件の成約が増えたことが低下の要因とみられる。 大阪【空室率:3.93%(前月比+0.46ポイント)/推定成約賃料:12,803円(前月比▲62円)】  大阪エリアの空室率は3.93%(前月比+0.46%)と11ヶ月ぶりに上昇に転じた。中央区の大型物件の新規募集が要因とみている。北区・西区・淀川区に関しては空室率は微減している。推定成約賃料は12,803円(前月比▲62円)と2ヶ月連続で低下した。前月に続き高単価物件の成約が要因とみられる。高単価物件の検討が増えていることから、今後も推定成約賃料の低下が予想される。 福岡【空室率:4.25%(前月比▲0.19ポイント)/推定成約賃料:15,678円(前月比▲265円)】  福岡エリアの空室率は4.25%(前月比▲0.19%)と6ヶ月連続で低下した。引き続き拡張移転や館内増床の事例が多いことが要因とみている。立地改善での検討企業も多く、活発に動いている。推定成約賃料は15,678円(前月比▲265円)と4ヶ月ぶりに低下した。高単価物件の成約が多かったことが要因とみている。 札幌【空室率:1.30%(前月比▲0.13ポイント)/推定成約賃料:11,395円(前月比▲256円)】  札幌エリアの空室率は1.30%(前月比▲0.13%)と2ヶ月連続で低下した。引き続き募集物件が少なく、募集開始から成約に至るまでが早い物件が多い市況が続いている。推定成約賃料は11,395円(前月比▲256円)と3ヶ月ぶりに低下した。募集条件に目立った動きはみられないが、推定成約賃料を上回る物件の成約が要因とみられる。 仙台【空室率:4.36%(前月比▲0.08ポイント)/推定成約賃料:11,551円(前月比▲247円)】  仙台エリアの空室率は4.36%(前月比▲0.08%)と低下に転じた。建て替えに伴う移転や館内増床・分室開設の事例がみられ、100坪以下の面積帯での動きが多い。推定成約賃料は11,551円(前月比▲247円)と低下に転じた。高単価物件の募集終了等が要因とみられる。大型の新築物件の竣工も控えており、空室率も推定成約賃料も上昇することが予想される。   ■調査期間 2023年12月1日から12月31日   ■調査対象 上記期間中にテナント募集を行った事務所ビル6,308棟   ■調査エリア ・東 京(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区) ・名古屋(名古屋市中区、名古屋市中村区) ・大 阪(大阪市北区、大阪市中央区、大阪市西区、大阪市淀川区) ・福 岡(福岡市博多区、福岡市中央区) ・札 幌(札幌市中央区、札幌市北区 ・仙 台(仙台市青葉区、仙台市宮城野区)   ※1:空室率…基準階床面積100坪以上の事務所ビル。 ※2:推定成約賃料…基準階床面積100坪~300坪の事務所ビルの空室1坪あたりの単価(共益費込、税抜)で、成約済み物件は調査対象外です。成約の目安を推定するもので、実際の成約賃料の推計ではありません。 ※3:調査対象物件は当社独自の調査基準を満たしたものに限ります。市場の全ての物件が調査対象ではありません。   その他詳細はこちらhttp://www.building.co.jp/backnumber

労働相談の結果公表。違法な労働実態が明らかに

長時間労働の相談相次ぐ  厚生労働省は12月、特別労働相談受付日(11月3日)に実施した相談結果を公表した。毎年11月を過重労働解消キャンペーン月間と設定しており、今回の相談は、同キャンペーンの一環として行われた。  相談件数は509件。主な相談内容と件数は、「長時間労働・過重労働」が80件(15.7%)、「賃金不払残業」が61件(12.0%)、賃金不払(賃金不払残業除く)が 46件(9.0%)、「休日・休暇」が31件(6.1%)、「パワハラ」が55件(10.8%)。相談者の約7割が労働者本人からだが、家族や使用者からも相談が寄せられた。  また、過重労働相談受付集中期間(11月1日から11月7日まで(11月4日〜5日を除く。))中は、1万4395件の相談が寄せられた。 相談事例(一部抜粋) ・36協定の限度時間は月45時間、特別条項は75時間で締結されているが、これを超えて100時間の時間外労働があった。(清掃業) ・5年程度勤務し8割以上出勤しているが、社長から「うちに年次有給休暇はない」と言われ、請求できない。(建設業) ・年の半分ほど、月の残業が100時間超えて働いている。(その他の事業) ・PCログにより労働時間管理が行われているが、会社から指示された残業時間の上限では到底終わらない業務量が与えられており、仕方なくPCをオフにして業務を続けている。 (建設業)

就職人気企業ランキング発表。コンテンツ企業が支持を集める

 大手就職・転職情報会社の㈱学情は、2025年卒学生対象「就職人気企業ランキング」を発表した。同調査では、2025年3月卒業予定の大学3年生、大学院1年生、7,715名から回答を得ている。 1位は6年連続で伊藤忠商事  1位は伊藤忠商事で6年連続のトップ。2位に講談社、3位に集英社。7位にKADOKAWA、9位に小学館と、10位以内に出版社が4社入ったのは、2001年卒ランキング以来初。「電子コミックや動画、ゲームなど、コンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めた」と分析している。  6位に入った大日本印刷、23位のTOPPANは、業務の多角化を進め業績を拡大し、BtoB分野ながら上位に入った。 レジャー・旅行業界は復調  またコロナ禍を抜け、レジャーや旅行、ホテル業界、航空会社なども、新卒採用活動の復活や拡大もあり人気が復調している。8位はオリエンタルランド(前年9位)、11位はJTBグループ(同13位)、19位は星野リゾート・マネジメント、27位はANA(同49位)、55位はJAL(同77位)とそれぞれ順位を上げた。 調査概要 ・調査期間:2023年4月1日(土)~2023年10月31日(火) ・調査機関:株式会社学情 ・調査対象:2025年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生 ・有効回答数:7715名

インドの階段井戸【コジジ教授の建築閑話・第1話】

 WEBマガジン「OFFICE PLUS」で、本コラムの執筆を担当することになりましたコジジ教授です。建築に関する四方山話を気楽にお伝えできれば幸いです。  特に海外滞在が延べ20年近くありましたので、掘り出し物のウンチクをご披露できればと考えております。宜しくお願いいたします。 もともと王宮だった地下に続く階段井戸  記念すべき第1話は、インドの建築物についてお話いたします。  ご紹介したいのは「階段井戸」と称する遺跡であります。インド旅行の観光コースには全く入っていない隠れた名所です。私が訪れたのは、インド北西部ラジャスターン州の州都ジャイプール市から約90kmの郊外、アバネリ村にひっそりと存在する「チャンド・バオリ」階段井戸であります。  ちなみにジャイプール市は世界遺産の宝庫の観光都市であります。旧市街はピンクシティと称されるピンク色の街並みやシティパレス(王宮)、郊外にはアンバール城など見どころ満載のエリアですが、今回の記事ではパス。  写真をご覧あれ。逆ピラミッド型に四角錐状に掘り下げた巨大な石窟であります。   各壁面を階段が13層、総数3500段も幾何学模様的に続いています。遺跡というよりも見事な芸術作品にも見えます。  実はこれは9世紀、1300年前の王宮跡なのです。水の出るオアシスそのものを掘り下げて宮殿にするという発想は見事であります。 映画「ザ・フォール」を見て遺跡訪問  内輪話をしますと、私がこの遺跡訪問を思い立ったのは「ザ・フォール/落下の王国」(2006年作品)というファンタジー映画を見たからなのであります。その一場面の撮影にこちらが使われた次第であります。なんとインドにはこの他にも、らせん状の「ダーダハリ」階段井戸(グジャラート州)なども存在します。ご興味ある方はぜひ検索してみてください。  お楽しみ頂けましたでしょうか?  次回も、乞うご期待!

「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」着工。木造賃貸オフィスビル建設へ

 三井不動産㈱は1月4日、「(仮称)日本橋本町一丁目3番計画」を着工した。設計施工は㈱竹中工務店が行う。竣工は2026年を予定している。 木造賃貸オフィスビル  同計画は、地上18階建、高さ84m、延床面積約2万8000㎡の木造賃貸オフィスビルを建設するもので、使用する木材量は国内最大級の1100㎥超、CO₂固定量は約800t-CO₂を見込んでいる。同じ規模の一般的な鉄骨造オフィスビルと比較して、躯体部分において、建築時のCO₂排出量約30%の削減効果を想定している。  構造材のみならず、内装・仕上げ材にも木材を積極的に活用し、木のぬくもりを五感で感じられる木造オフィスビルの実現を目指す。エントランスホールは吹き抜けとなっており、壁には三井不動産グループの保有林の木材を使用、天井には三井ホーム㈱が保有する木接合技術を活用している。 都心型のラボ&オフィス「三井リンクラボ」  同計画の一部フロアには、都心型の賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ」の整備を予定している。ライフサイエンス分野の企業を中心に、希少性の高い本格的な研究環境を整備する。  具体的には「日本橋に森をつくる」という同計画のコンセプトのもと、日本橋における新たな緑の拠点として約480㎡の緑地を整備し、オフィスワーカーや来館者、周辺住民の方が自然を身近に感じられる緑豊かな歩行空間を創出する。樹種の選定にあたっては、地域の景観との調和を意識しながら、蝶などのいきものが都心にも生息しやすい生物多様性に配慮した環境づくりを推進する。  また、屋上には、有機質肥料を用いた最先端の水耕栽培システムおよび室外機芋緑化システム(屋上に設置された室外機の周りで芋を栽培し、繁茂した葉の蒸散作用と日陰により周辺の温度を下げることで、消費電力の低減を図る仕組み)の導入を予定している。  このほか、フィルム基板上に印刷技術を用いて作製できる「フィルム型ペロブスカイト太陽電池」の実証実験、CO₂を吸収する鉱業副産物を使用した特殊材を搭載の「CO₂を食べる自動販売機」設置など環境に配慮した取り組みを行っていく。

イトーキがケナフボードを採用したチェアをトヨタ紡績と共同開発

 ㈱イトーキは、トヨタ紡績㈱と共同で、「ケナフラウンジチェア」を開発した。座面と背もたれにケナフボードを採用しており、背面クッションの張地には、反毛ワタ混リサイクル糸(※)を使用し、ツイード調に仕上げた生地を採用している。天然繊維の質感をそのまま見せているため、ナチュラルな空間を演出することも可能。  ケナフは東南アジアなどの熱帯地域で栽培されている短期間で収集可能な一年草で、成長が早く、収穫できる繊維も多い。成長時の二酸化炭素吸収能力が針葉樹の約7倍で、ケナフを基材とすることで、製造過程で発生する二酸化炭素の排出を削減できる。  発売時期および価格は未定。  重要課題のひとつに環境経営を掲げ、人間工学に基づいたオフィス家具を製造販売しているイトーキは、事業を通して社会課題に解決に取組んでいる。またトヨタ紡績は、「内装部品のカーボンニュートラルの実現」に取組んでおり、ケナフ繊維とポリプロピレン繊維から作られたケナフボードを自動車内装部品の一部に活用している。  両社は2021年8月からケナフを原料としたオフィス家具を共同開発しており、ケナフラウンジチェアはイトーキのチェア設計・製造技術とトヨタ紡績のケナフボードな加工技術を掛け合わせて開発された。  ※再生繊維を活用したリサイクル糸。反毛とは、未使用の生地や落ちワタなどを回収し、再度ワタの状態に戻し、糸の原料を作る技術のこと。

吸音率を持つ不燃仕様のパネルとウォールを販売

 コクヨ㈱は、吸音率を持つ不燃仕様の「ACOUSTIC WALL(アコースティックウォール)」を開発、吸音パネル(パネルタイプ)を2023年12月上旬から、壁面施工型吸音壁(ウォールタイプ)を2024年1月上旬から販売する。  同製品は不燃クロスを採用しているため、建築基準法上の内装制限を気にせず設置することができ、パネルタイプは、マグネット付きであるため既設パーティションに簡単に取り付けられる。サイズは900×900㎜、450×450㎜の2つ。ウォールタイプは、壁面やパーティションに設置可能で、施工する壁の種類を選ばない。カラー9色用意している。  吸音率については、残響室法吸音率試験において残響室法吸音率が0.95/500Hzと吸音性能が高いため、空間の反響音や残響音時間の低減に効果を発揮するという。 コロナ禍の影響でリモートワークが増え、音環境への関心が高まっており、反響音への対応のニーズが求められていることから、ACOUSTIC WALLの開発に至ったという。  建築基準法では内装制限を定めており、劇場やホテル、百貨店などの特殊建築物や大規模建築物については内装制限の対象となる。  大規模建築物については、階数と床面積ごとに制限されており、3階建て以上で延べ面積500㎡超え、2階建てで延べ面積1000㎡超え、1階建てで延べ面積3000㎡超えについては、居室に難燃材料を、通路・階段には準不燃材料を使わなくてはならない。

電動昇降デスク「SwiftNex(スイフトネックス)」を発売。ウェルビーイングを推進する機能を拡張

 ㈱オカムラは11月、電動昇降デスク「SwiftNex(スイフトネックス)」を発売した。2015年に発売した「Swift」をリニューアルしたもので、オフィスワーカーのウェルビーイングを推進するため、機能の見直しがされている。  天板が上下に電動で昇降するデスクで、立ち姿勢や座り姿勢が取れるほか、座り姿勢時に一人ひとりに合わせて細かく天板の高さを変えられるため、ワーカーの体格にあった調整ができる。  オプションのクランプコンセプトを天板に取り付けることで、天板面を広く使えるようになり、複数のモニターを天板奥に配置することができる。また、天板は薄く、脚は細いため、足元空間を広く確保している。  天板の高さを調節するコントロールパネルには、高さ表示のほか、姿勢を変える時間を通知するリマインダーボタンや、スマートフォンアプリを活用して昇降できるBluetoothボタン、お気に入りの高さを4つまで登録できる高さ登録ボタンも備えている。  天板裏面には配線トレーが取り付けられており、余ったケーブルを収めることができる。昇降時、脚回りに出てくるケーブルは、上下の動きに合わせてカールコードが伸び縮みする。  ラインアップはデスクタイプとテーブルタイプ(矩形、台形、楕円形)を用意、カラーは天板カラーが8色、脚カラーは2色から選べる。 サイズ デスク:1000/1200/1400/1500/1600/1800W×600/700/800D×650-1250/720-1220H(㎜) テーブル(矩形):1500W×750D/1800W×900D/2100W×1100D/2400W×1200D× 720-1220H(㎜) テーブル(台形):1800W×900D×720-1220H(㎜) テーブル(楕円形):1800W×900D/2100W×1100D/2400W×1200D×720-1220H(㎜)

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