イトーキがケナフボードを採用したチェアをトヨタ紡績と共同開発
㈱イトーキは、トヨタ紡績㈱と共同で、「ケナフラウンジチェア」を開発した。座面と背もたれにケナフボードを採用しており、背面クッションの張地には、反毛ワタ混リサイクル糸(※)を使用し、ツイード調に仕上げた生地を採用している。天然繊維の質感をそのまま見せているため、ナチュラルな空間を演出することも可能。
ケナフは東南アジアなどの熱帯地域で栽培されている短期間で収集可能な一年草で、成長が早く、収穫できる繊維も多い。成長時の二酸化炭素吸収能力が針葉樹の約7倍で、ケナフを基材とすることで、製造過程で発生する二酸化炭素の排出を削減できる。
発売時期および価格は未定。
重要課題のひとつに環境経営を掲げ、人間工学に基づいたオフィス家具を製造販売しているイトーキは、事業を通して社会課題に解決に取組んでいる。またトヨタ紡績は、「内装部品のカーボンニュートラルの実現」に取組んでおり、ケナフ繊維とポリプロピレン繊維から作られたケナフボードを自動車内装部品の一部に活用している。
両社は2021年8月からケナフを原料としたオフィス家具を共同開発しており、ケナフラウンジチェアはイトーキのチェア設計・製造技術とトヨタ紡績のケナフボードな加工技術を掛け合わせて開発された。
※再生繊維を活用したリサイクル糸。反毛とは、未使用の生地や落ちワタなどを回収し、再度ワタの状態に戻し、糸の原料を作る技術のこと。
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