「The Valuable 500」事例共有会、コクヨで開催。日本企業10社超が参加。
目次
「障がい者が多様な価値を発揮できる社会の実現を」公益財団法人 日本財団が推進するV500の主旨に賛同し2021年、コクヨが加盟
コクヨは、「ダイバーシティ&インクルージョン&イノベーション(以下D&I&I)の推進」をサステナビリティ活動における注力すべき取り組みの一つに掲げ、多様な人財がそれぞれの個性・能力を発揮できる企業になることを目指している。2021年、障がい者が多様な価値を発揮できる社会の実現を、ビジネスにおけるインクルージョンの推進を通じて目指す世界的な活動であり、公益財団法人 日本財団が推進するV500の主旨に賛同し、加盟。これまで多くのD&I&Iを推進してきた。
障がい者が多様な価値を発揮できる社会の実現を、ビジネスにおけるインクルージョンの推進を通じて目指す世界的な活動
2025年12月に東京で開催予定のV500アカウンタビリティサミット(通称:SYNC25)に向けた機運の醸成の一環として、障がい者雇用における会員企業同士の事例共有、意見交換を目的が目的の事例共有会。会場には、新たな価値創造を実現する場を目指したコクヨのダイバーシティオフィス「HOWS PARK」が選ばれ、V500の会員企業13社が参加した。
イベントの第1部では、コクヨより「コクヨが考えるサステナビリティ」、積水ハウス株式会社が「ユニバーサルデザインおよび改正障害者差別解消法に関する取り組み」をテーマにそれぞれ講演を行い、第2部では障がい者雇用を行うコクヨの特例子会社・コクヨKハート株式会社のオフィス見学を実施した。
1. コクヨの講演内容について
コクヨのマテリアリティ(重要課題)の一つである「社内外のWell-beingの向上」を実現するため、「障がいの社会モデルに基づき社会のバリアを減らす」ことが必要であるとし、その具現化に向けた取り組みが紹介された。
コクヨのダイバーシティオフィス「HOWS PARK」の設計コンサルを担当したメンバーより、オフィスの構築プロセスの中で得られた気付きや「HOWS PARK」の目指す方向性が話され、次に、「HOWS PARK」の事例をもとに、インクルーシブデザイン手法による空間構築提案をお客様へのサービスとして展開を進めていること、そしてコクヨグループ内でBPO事業を請け負うコクヨアンドパートナーズ株式会社より、障がい者業務の切り出しや運営設計のコンサルティング、業務支援を行う新規企画が進行中であることが紹介された。
続いて、コクヨ流のインクルーシブデザインの手法である「HOWS DESIGN(ハウズ デザイン)」について取り上げ、この手法は「社会のバリアを見つける」「解決方法のアイデアを検討する」「試作品で検証する」「具体的な商品やサービスで検証する」という4つのプロセスを繰り返すこと、そしてどのプロセスにおいても重視しているのは多様な人たちとの「対話」であることが伝えられた。
最後に、特例子会社コクヨKハートより、事業の概要やコクヨの障がい者雇用の実情が紹介され、「コクヨグループ内における障がい者インクルージョンはまだまだ発展途上。障がい者雇用を特例子会社任せにするのではなく、グループ全体で進めていけるよう、今まさに経営と議論を進めているところである」と、コクヨが本気でインクルーシブな組織に変わろうとする姿勢が示された。
2.ワークショップについて
第1部でのコクヨの講演内容を踏まえ、ワークショップではコクヨ流のインクルーシブデザインの企画開発プロセス「HOWS DESIGN」を体験するワークショップが行われた。
3. The Valuable 500コメント
障がいのある従業員や顧客のインクルージョンを推進し、障がいの有無にかかわらず誰もが使いやすい製品やサービスを開発するなど、企業の活動のあらゆる場面において障がいのある人の参加を得て、ビジネスのあり方を変え、よりインクルーシブな社会を作るために、私たちは世界中の企業と共に取り組んでいます。このような交流会を通じて、日本企業間の好事例共有と連携促進を図るとともに、国内の優れた取り組の国際的な発信を進めたいと考えています。
4. 共催企業(積水ハウス株式会社)コメント
積水ハウスは、1970 年代から高齢者や障がい者に配慮した住宅開発に取組み、誰もが心地よく暮らせる住環境の創造に努めてまいりました。本年 4 月の改正障害者差別解消法施行を受け、多様なお客様をお迎えする指針を、ソフト面、ハード面で改めて定め、従業員研修や現場実習に取り組んでいます。これからも高齢者・障がい者・子どもなどすべての人がいきいきと暮らすことのできる住まいづくり、まちづくりを推進してまいります。
◾️問い合わせ
株式会社ジャーマン・インターナショナル
https://www.jarman-international.com/jp/
JIenglishpolishup@jarman-international.com
この記事を書いた人
お問い合わせ
まずはお気軽にお問い合わせください