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経済産業省本館にて「女性のヘルスケア・フェムテック展示」が開催

経済産業省本館にて「女性のヘルスケア・フェムテック展示」が開催

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2023年11月30日(木)から12月4日(月)の日程で経済産業省本館ロビーにて~誰もがいきいきと働ける未来のために~「女性のヘルスケア・フェムテック展示」が開催された。

現在の日本の労働人口不足を鑑みて、労働年齢における女性の社会的活躍は急務である。
同展示の開催は、働く女性の理解を深め、誰もがより働きやすい職場の雰囲気を醸成することを目的としている。

  1. フェムテック・フェムケア製品の展示
  2. フェムテック実証事業や女性の健康課題と仕事の両立に関するパネル展示
  3. 健康経営の紹介
  4. 女性の健康問題に関する経済産業省職員に向けた取組みの紹介

日本の管理職に占める女性の割合はG7最下位

今回の展示では、動画で産婦人科医師の詳しい説明や、実際にそれらの商品を手に取ることも出来るため、フェムテックが耳慣れない人にも理解が深まりやすい。会場には、熱心に動画を見る男性の姿や展示商品の前でメモをとる女性の姿も見受けられた。

そもそも「フェムテック」とは、「Female」と「Technology」からなる造語で、生理や更年期など女性特有悩みについて、先進的な技術を用いた製品・サービスにより対応するものをいう。

2023年3月に政策研究・研修機構が公表した「国際労働比較」によると、管理職に占める女性の割合は日本で13.2%となっており、G7では最下位となった。
諸外国では高い順に、
フィリピンは53%
スウェーデンは43%
アメリカは41.4%
オーストラリアは40%
シンガポールは38.1%
フランスは37.8%
イギリスは36.5%
ドイツは29.2%
イタリア28.6%
マレーシアは24.9%
韓国は16.3%
日本13.2%
厚生労働省は「女性管理職の割合は国際的に見ればG7では最下位で低い水準だ。企業には男女の賃金格差の公表を求めるなど政策を進めているが今後も長期的な取り組みが必要だ」としている。

何故日本人女性は管理職が少ない傾向にあるのか

女性の社会的活躍を妨げるものは大きくPMS(月経前症候群)や出産・子育て・不妊治療・更年期があげられる。
女性の身体はそもそもはホルモンと共に体調変化するメカニズムになっており、PMSひとつをとっても症状は個人により大きく異なってくる。

また、出産は子育ての負担に加え、体内のホルモンバランスが大きく崩れやすくなり、それにより産後うつの症状は7~10人の女性に1人の割合でおこるとされるため、これらが社会復帰を妨げている一因といえる。

そのうえ、長らく日本では女性がこれらの症状に対してうったえにくい風土があった。そのことが、日本人女性の管理職が少ない大きな一因といえる。

そんな文化的背景から日本でのフェムテックは広まりにくかったと考えられるが、近年の「フェムテック」の目覚ましい広がりは海外の活動家や「ME too」や「SNS」の普及によるところが多い。

現在では、従業員数がおよそ1300人以上の団体では、妊娠や出産などを経ても女性が働き続けられる職場づくりを進めることで、女性管理職の割合を高める取り組みを進めています。

まとめ

今後も高齢化が進む日本は、労働力の確保と一人ひとりが輝ける社会をいかにつくるかが需要だろう。先進的フェムテックスタートアップ企業による製品・サービス・開発企業の活用事例など
ダイバーシティの観点からも子育て、介護、外国人労働者などの多様性が必要となる。経営戦略の上の観点からも女性の健康について考える機会としてみてはいかがでしょうか?

記事参照:NHK WEBNEWS 2023/07/31

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